ヘアカラーをするとなぜ髪が傷んでしまうのか?
2019年12月7日
通常ヘアカラー剤は、ジアミン系酸化染料を含んでいる第1剤と過酸化水素水を6%含んでいる第2剤を混合して染めていきます。
このジアミン系酸化染料と過酸化水素水だけではさほど髪の毛のダメージは出にくいです。
できれば過酸化水素水も2%以下で調合してあげるとダメージしません。
ジアミン系酸化染料と2%以下の過酸化水素水だけで髪を染めてみると、黒髪は黒いままで白髪には色がつきます。
(染料の種類によって色の出方は違います。)
と言うことは、この調合だと髪は明るくならずに白髪だけに色が着くのでダメージは出ないのです。
一般的なカラー剤は第1剤の中にブリーチ効果の出るアルカリ剤や浸透剤など多種類の薬剤が入っています。
染まりやすいカラー剤や短時間でよく染まるカラー剤等は明暗にかかわらずアルカリ剤等がたくさん入っています。
なので髪が傷みやすいのです。(髪だけでなく頭皮がしみたり痛くなったり赤くなったりもします)
では、ヘアカラーのダメージを軽減するにはどうすれば良いのか?
まずは第1剤に含まれているアルカリ量と第2剤の過酸化水素水の%を減らす必要があります。
できれば中性カラーを使うのが望ましいです。
ただし、中性のままだと真っ黒にしかならないので、多少調整する必要はあります。
それ以外にも前処理や後処理も必要ですが、ヘアカラーをするときには薬剤を調整できる知識・技術・経験が必要です。
染める回数の多くなる白髪染めは特に注意が必要です。
髪の傷みが気になる人は、安易に安いヘアカラーで染めるのは良くないですね!